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フィンランド語

言語の説明

フィンランド語はウラル語族フィン・ウゴル語派のフィン・ペルム諸語フィン・ラップ諸語に属すバルト・フィン諸語の一言語で、フィンランド共和国及びロシア連邦カレリア共和国の公用語です。話者は500万人といわれますが、その大半がフィンランド共和国に住んでいます。フィンランド共和国の公用語は、フィンランド語とスウェーデン語の2つあり、映画字幕や商品の記載は少なくとも2言語、場合によっては英語等を含む3ヶ国語以上の併記です。

フィンランドというと北欧(フィンランド、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン)の仲間というイメージがありますが、言語的には他の3ヶ国とは語族が異なるため全くといっていいほど似ているところがありません。例えば「こんにちは」はデンマーク語で「God dag」、ノルウェー語で「God dag」、スウェーデン語でも「God dag」(読み方は各言語それぞれです)、ですが、フィンランド語では「(Hyvää) päivää!」となります。若い世代の間では英語、スウェーデン語、ロシア語などの外国語に由来する語が使われる場面が増えています。

言語を取り巻く環境

フィンランド共和国では公用語がフィンランド語、スウェーデン語の2つあり、フィンランド語の話者でもスウェーデン語の学習が義務付けられています。また英語の普及率も高く、フィンランド語翻訳がどうしても必要な場面は少ないかもしれません。

しかしながらフィンランドは欧州連合(EU)に加盟しており、EUでは言語について加盟各国の言語を尊重するという「多言語主義」を貫いています。EUの法令、重要な公文書、広報誌は24ヶ国語で作成され、ヨーロッパ内では人やモノの移動がさかんなため、例えば食品の名称や成分は数ヶ国語で併記されていることが一般的です。こういった背景から、「フィンランド語」ピンポイントの翻訳案件は数少ないものの、ヨーロッパ向けの文書・資料を「多言語化」「20ヶ国以上での併記化」する案件が発生しています。またフィンランドはIT産業の躍進により、今後ますます注目を集めています。